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12期研修頑張ってます☆【研修レポート/保護者会】

はじめまして!川の学校12期スタッフの あさだ です。

ブログの更新はご無沙汰でしたが、12期スタッフ研修は4月から始まっており
6月の開校に向け、一丸となって準備をすすめています。

実は、今年は大きな変化が!!
これまでの川の学校卒業生の親御さんによる保護者会なるものが発足し
様々な形で、サポートして頂いています。

すでに、不足した薪の提供や、備品の修理、記録の為の写真撮影、
時には一緒に川に入ったり(笑)
何より、毎食愛情たっぷりのご飯を作って頂いています!!
(これまでに、1・6・7・10・11期の保護者の方が研修に来て下さいました)

そして、保護者会の皆さんに向けて、研修の様子のレポートを配信されているのですが
こちらにも転載させて頂きました!

お父さん、お母さんから見たスタッフの様子は
私たちとまた違った視点で、考えさせられたり、新しいことに気づかされたりとすごくおもしろいです!

実際にご支援頂いている方も、見えないところで応援して頂いている方も、
本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします!


(すみません、本文一部割愛していますが、10・11期保護者くまさんの大作です。)
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12期川の学校の作られ方。

保護者の皆さんこんにちは。我が子・川ガキがあんなに楽しんでいた川の学校、それはどのようにして作られているのか、保護者スタッフとして参加する我々がその舞台裏を紹介していきたいと思います。

第一回研修
一日目
 第一回研修はお堰の家で行われました。朝10時の集合ですが、8時過ぎに前日入りのスタッフたちは小畠家にカヌーやライフジャケットなどの装備、調理用品や、ランタン、遊び道具などを取りに行きます。
 お堰の家に帰るとそろそろみんなが集合しているようです。見慣れた顔もあれば初めての顔もあります。まだまだみんななにかしら緊張の面持ちで自己紹介をしていきます。でも緊張を押しのけて期待がむくむく湧き上がっていきます。12期が始動した瞬間です!最初のカリキュラムは、TOECの“たつろう”さんの講義です。第十堰の歴史や可動堰の計画、その是非を住民自ら考えていくための市民活動など、川の学校の“根っこ”を形成する事柄についてのお話を聞きます。

 昼食後は第十堰を見に行きます。吉野川の土手には菜の花が咲き乱れ、その間を紋白蝶が飛んでいます。吹く風はまだ肌寒いも、もう春がきています。お堰を越える青い流れに脚をつけ、コイサギがそっと鮎の稚魚を待ち受けています。それは、子ガッパや孫ガッパに我々が残さなければならない風景です。下堰のたもとでお堰の造りの説明などを聞きます。その後は各自好き好きにお堰に触れます。お堰を渡るもののもあれば、もうすでに川に飛び込み唇をふるわせる強者もいます。強者でなくてもみんなに担がれ水に落とされるものもいたりします。皆それぞれに水の流れとお堰を感じています。

 さて、第十堰から帰ると、またまた“たつろう”さんの講義です。今度は子供との接し方。講義の後はロープワークとランタンの実習です。ランタンは今では主流のガスカートリッジ式と異なり、ややマニアックなホワイトガソリン仕様、少し知識とコツが必要なようでした。
 さて我々はといえば、実習・講義を横目に保護者キッチンスタッフ本格始動です。3kgの米を上半身を使ってガシガシ研ぎます。ジャガイモの皮をひたすら剥きます。にんじんの皮も剥いちゃいます。そしてまたひたすら切りまくります。これでは料理ではなく作業です。でもご心配なく、“すーさん”の手にかかると30分後にはなにやら良い匂いがし始めたではありませんか。
こんなん食べられへん、なんていうお言葉もなく無事夕食終了です。お腹がいっぱいになった頃には外はもう真っ暗。さて夜の実習、えびとりです。いざ川に出陣。えびあみは後ろから・・と講義もそこそこに実技に入ります。テトラに上半身を突っ込むもの、逃したえびに、なぜうまく採れないのか・・と悩み続けるもの。

大漁に気をよくしてお堰の家に帰ります。さあ本日最後はお楽しみの懇親会です。飲むほどに口も滑らかに先ほどのえびたちも食卓を飾ります。おっと、一部の人たちはキッチンでコーヒーの研究会。ゴリゴリと豆を挽いては味の違いに驚いています。穏やかな良い雰囲気です。これが12期の色へと繋がっていくのでしょう。

二日目
 朝6時半起床、メニューは混ぜご飯と味噌汁です。
食後、鮎喰川の道の駅神山よりすこし上流で研修です。まずはのべ竿での釣りです。糸結び、仕掛けなどを覚えなければなりません。準備はどうにかできても実際の釣りではエサを魚がいるところにうまく流していくのが難しそうです。釣れた魚は自分でさばいて唐揚げに、これをおいしく食べるのも研修の一環です。

さて、釣り研修の傍らキッチンでは昼食の準備です。メニューは焼きそばとオニオンスープ。焼きそばはなんと36玉!これを寸胴鍋ひとつで、一回で作るのです。今後キッチンスタッフを希望される方は十分に腕力をお鍛えください。できあがったのは、ややソースのまだらな一部蒸し焼きそば、それでもあっという間に完食して、それでも足らないスタッフは鍋に焦げ付いたおそばまできれいにこそげ落としてくれました。「本番では40玉要るな・・・」と呟くと、“ちえちゃん”がボソッと「川ガキの分もあるからその倍作るねん・・・」と。・・・納得・・・。

 お昼からはカヌーとレスキューの練習です。ツーリングカヤックはどうにか漕げてもスラローム艇はまっすぐに進んでくれません。無事研修も済み、あと片付けやゴミ拾いをして撤収です。
 
 再びお堰の家でミーティング、研修とキャンプでは毎回各人が最後に“ふり返り”をします。みな楽しかったことや自分の課題をそして恒例の好きなジブリ作品を披露します。「今回は初回だったのでやさしく指導しました。次からは厳しいですよ」とトトロの好きな“はは”やスタッフ経験者から檄が飛びます。
最後にお堰の家の清掃をして、装備や用品などを小畠家に戻して第一回の研修が無事終わりました。
空は夕焼けです。

こぼれ話その1
保護者会スタッフの仕事はキッチンとカメラです。皆様に臨場感ある川の学校の作られ方を伝えるべく、講義の合間ですら、様々なアングルで現場を撮り続けます。「あんなところにカメラ小僧が・・・」女子高生スタッフの黄色い声にもめげず、またカヤックの練習をするスタッフよりも濡れながら、時には俯瞰のアングルのため崖をはい登り、体力の限りシャッターを押し続けるのでした。

こぼれ話その2
研修と研修との間にも準備は続きます。スタッフ間の連絡や相談はメーリングリストで行われますが、4月20日現在で掲示板はすでに110通を超えています。時折、責任職経験者より温かくも厳しいチェックが入ります。そんななか、メールにひとつのキーワードを見つけました。“伝える・繋げる”です。12期の運営のみならず、13期以降にも想いを馳せてスタッフは準備をしています。

第一回の研修を受けながら、キャンプも含めてあと9回もこんな素敵な時間を体験できるというのは、なんて幸せなことなんだろうかと思いました。皆様もぜひ、今から来年の仕事の調整をお始めください。

紅の豚が好きな くま

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野田さんが何年も前から温めていた企画です。
川の学校の卒業生やスタッフにも取材が入っており、
どんな内容になっているか楽しみ(ちょっとドキドキ)です。

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たくや・1期生

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吉野川シンポジウム実行委員会

Author:吉野川シンポジウム実行委員会
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